【解説2】ジィージの人間分析の根拠になった考えについて。
今から約1800年前、諸葛孔明(しょかつこうめい)は劉備(りゅうび)という戦国武将を
たすけて蜀(しょく)の国を建て、劉備を皇帝につけた人だが、
彼の前に立ちはだかった曹操(そうそう)の大軍を、季節風を利用し
『赤壁(せきへき)』というところで大勝したことは中国史上、あまりにも有名。
日本でも竹中半兵衛(たけなかはんべえ:豊臣秀吉の軍師)、南光坊天海(なんこうぼうてんかい:
徳川家康の軍師)、そして仙台の浪人だった林長五郎(はやしちょうごろう:紀伊国屋文左衛門の大番頭)の
三人は突出して著名。
たとえば長五郎は毎晩、夜空を観測して、かの有名な明暦の大火を予見。
すぐさま北関東一帯や木曽山中の材木を一手に買い占めた直後に起きた振袖火事で江戸の大半が消失。
買い付けた大量の材木がたちまち暴騰。文左衛門を後世に残る江戸一番の大金持ちに仕立てた
など、彼ら軍師といわれた人たちの無尽蔵(むじんぞう)な知謀(ちぼう)や知略(ちりゃく)は常に百戦して百勝。
彼らの超人的な活躍ぶりは、ひとくちに言えば部下の端々(はしばし)にいたるまで、
いわゆる適材適所の人材を縦横無尽に活躍させたゆえであり、
その用兵の妙(一人ひとりの特性を活かした上手な人間の使い方)は、
今にいたるも多くの人々の語りぐさになっている。
とくに明(みん)時代の宰相(さいしよう:総理大臣)・劉白温(りゅうはくおん)は、年・月・日・時のある瞬間瞬間に天地の精気
が凝集(ぎようしゆう)することを突き止め、これが人間の精神構造に重大な影響をもたらすとして、
『適天随(てきてんずい)』という難解な本を後世に遺した。
西洋では早くから万物創生の元として、エーテルの存在がいわれていたが、アインシュタイン
(一八七九〜一九五五。ユダヤ系ドイツ人。理論物理学者)が一九〇五年に
発表した特殊相対性理論によってエーテルは否定された。
それからすると、ここで紹介する宇宙万物の創生の元となる「天の気」と「地の質」から成るものは、
上述の軍師たちもみな大なり小なり、この天地の精気を読み取り、巧みに利用していたのではないかと思われる。
これはもしかしたら、解説1で紹介した、ダークマターから発せられるダークエネルギーであるかもしれない。
ジィージは彼ら軍師たちの透徹(とうてつ)した智恵を借り、精密なシステムを構築。
正しい人間分析を通じて現代に貢献したいと考えている。
『適天随』は天空に溢れんばかりに充ち満ちていて、まさに宇宙万物を生成し支配する中心的な奥義を
つかさどる気配の「気」を詳細にあらわした秘書で、その難解さは、まさに第一級というべきだが、
今般この書を参考にジィージが、その後の研究の成果を加味し、
まとめあげたのが「ジィージの占い」の根本になったのである。
2010年12月 ジィージ亀石
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